行正り香"よりみち"エッセイ

“はじめに”

マイングは九州のおみやげ処ですが、素敵なモノがたくさんあります。
もっと気軽に会社帰りや昼休みに立ち寄ってほしい。そんな想いから、働く女性である行正り香さんに「よりみち」をキーワードにエッセイを書いていただき、マイングの中にある「一日一個のしあわせ」をご紹介いただくシリーズを展開していきます。
素敵なエッセイと写真でほっと一息ついてみませんか?マイングは皆さまのご来店をお待ちしております。

マイング

 
vol.12

“続けるということ”

こちらで続けさせていただいているエッセイも、もうすぐ1年となります。どんなことも、始めることは簡単でも続けるのは何気に難しいから、一周年記念というのは、ちょっぴりうれしい。ときどき「料理や英語、そして仕事を続けるコツはなんですか?」と聞かれますが、そんなときは「続けると決めているのではなく、辞めないことだけ決めている」とお伝えします。先のことを考えすぎると、道のりが長いような気がしてしまいます。だから、あまり先のことは考えないで、仕事でもなんでも辞めないということだけは、漠然と決めておけばいいかなぁと思っているのです。何事も一度手放してしまうと、新しいものがブーメランのように自然に戻ってきてはくれません。だから、とりあえずは辞めないことを続けていきたいなぁ、と。娘たちにも「ピアノはいつでも辞められるけど、再開するのは大変だから、1週間に1度だけ触れておきなさい」と伝えています。練習しないで挑まれる先生は大変ですが、それでもサウンド・オブ・ミュージックの美しい曲が、いくつか弾けるようになったりして、感動します。お仕事をがんばっているみなさん、家事をがんばっているみなさん、辞めたくなったときは、博多エキナカマイングでおいしいものを買って、ちょっぴり現実逃避して、そして辞めないことを続けてみてくださいね。

4月

2018.4.27
vol.11

“歩く”

私、「運動神経」ありません。中学でバスケットをやっても、高校でハンドボールをやっても「ザ・ベンチウォーマー」だったので、才能がないのだと思います。でも運動をしなければ太る。そして洋服が合わなくなる。するとお金がかかる。というわけで、毎日40分歩いて、週末はプールで泳ぐようにしています。これですね、効果あります。走ったり、筋トレをしたり、運動を必死でやるより、どうも私には効果があるようです。効果があるというより、やめると反対の効果がテキメンで、スカートがパンパンになります。やはりこの年齢になって気がついたことは「太ったら、すぐに落とすことが大切だ」ということです。脂肪を、年代もののワインのように大切に保管していても、よいことが一つもない。だから毎日少しずつ、がんばっていくしかないのかな、と。
歩くときはスニーカーをはき、海外ドラマを音声で聞いたりして、飽きないようにします。あとはサンドイッチを買いに行こう、牛乳を買いに行こうなどと、小さな目的を作るようにしています。そして毎日、万歩計を見るのを、楽しみにしています。小さな達成感です。さて、まだまだ寒いこの時期は、外を歩くのが辛いから、博多マイング、ぶらぶら探検はいかがでしょう?気がつかなかったいろんなものがあって、運動にもなってきっと楽しいですよ。

3月

2018.3.23
vol.10

“料理会をしよう”

何事も上手になるには、発表する「場」が必要です。ピアノだったら発表会。英語だったら海外旅行。そして料理だったら、お食事会です。誰かをご招待して、メニューを考え、お家をお掃除して、テーブルセッティング。そしてお料理をしてお片づけをする。その一連の流れを、たった一人で全部やってみて、初めて料理の流れを学ぶことができます。全体の流れをつかんだら、そこに時間がどれくらいかかるのか?何人だったらこなせるけれど、それ以上だったらうちの家は手狭だわ、などと空間について改めて認識することもできます。上手にお料理を作るには、たった一冊でよいから、自分に合うよい料理書に出会うことが大切です。すべて一皿で終わる簡単なものがよいのか、コース料理なのか、和食系か、ワインのつまみか。自分が「好き」と思うジャンルの料理を、徹底的に1冊やってみることも大切です。人をお招きして、たくさんの失敗をして、その先に流れるように美しいおもてなしができるようになります。そうなったらもう、おうちがレストランです。人を喜ばせる時間って、しあわせですよ。さあ、博多マイングで材料とワインを買って、週末にお料理会をしてみよう!

2月

2018.2.23
vol.9

“インテリアはじめ”

お洋服や食べ物にお金をかけるのも大切ですが、大人の女性として、生きている空間に気を配ることもとても大切ではないかな?と思います。どうしても最初に食べ物がきて、次にファッションが来て、最後に住むところは結婚でもしたら考えればいいかなぁ、と思われる方も多いのですが、20代後半から何かを始めようと思っても、なかなかうまくいきません。インテリアはファッションと同じで、失敗を繰り返して全体をコーディネートしていくことが大切だからです。できれば中学校、高校くらいから、自分の部屋をきれいにしたり、自分が好きなものはどんなものだろう?と自問自答することから始められたら素敵です。モダンなものが好きだからと、すべてモダンにしていては、全身同じブランドファッションで身を包み込むのと同じ。どこかに和を感じる植栽を持ってきたり、アジアンな布をソファーにかけたりして、崩しを入れると洗練された雰囲気になります。博多マイングのマイング広場は、いろんな植栽があって、インテリアの勉強になります。スィーツだけではなく、インテリアの勉強に、寄り道はいかがですか?

1月

2018.1.19
vol.8

“世界の人が好きになる九州”

最近博多でも、英語を使うことは、ぐーんと増えてはいないでしょうか?実は博多はアジアに最も近く、彼らにとって九州は、世界で一番近い外国。食べ物もおいしい。ファッションも楽しい。美容室には腕がいい人たちばかり。そしてマイングで買えるスィーツも、お魚も新鮮。一番近い外国として、九州を、博多を何度もリピートして訪れるお客さんが増えたのではないかな、と思います。先日マイングを訪れたときも、ここはソウルか上海か?と思えるほど、外国のお客さんが行き交っていました。みなさんおしゃべりしながら、こっちのお土産を買おう、あっちのお土産を買おうと、目がキラキラしています。マイングにはたくさんの外国人がいらっしゃるので、今後は英語や中国語を勉強するのもたのしい時代ですね。
私も英語を使って、料理番組などをしていますが、欧米やアジアだけでなく、ブラジルやポルトガルの視聴者も増えてきました。きっと食べ物を通じて日本に興味をもち、そして九州や博多というエリアにも興味を持つ人がどんどん増えていくのかもしれません。
なかでも九州は食べ物に温泉に、エンターテイメントがたくさんあると言われているそうです。これからの変化が楽しみですね!

12月

2017.12.28
vol.7

“きつい仕事も、ありがたい存在”

本当につらい時、自分たちを助けてくれるのは何でしょう?友達や家族であることは間違いないのだけれど、私にとっては、それが仕事だった時もありました。本当につらくなってしまうと、いろんなことが頭から離れない。考えても仕方がないことを、ついつい考えてしまう。でも、撮影で鶏の唐揚げを100枚も揚げなくてはならない仕事があったなら、それはある意味、しあわせです。だって、涙がでてくるのは変わらなくても、「これはきっと飛び散る油のせいだ」と思うことができる。つらいからと、じーっとうずくまっていたら、もっとつらくなるけれど、左から右にどんどんモノを動かさなくてはいけない仕事があったら、考えることより、やりこなしていくことに脳が働きはじめます。文句ばかり言いたくなるパートナーも、やっぱりいないよりは、ましであるのと同じように、不満たらたらの仕事も、やっぱりないよりは、ましなのです。それでもつらいときはそんな気持ちを少しだけ軽くさせてくれる「おいしいモノ」を、博多エキナカ マイングに見つけに行こう!

11月

2017.11.24
vol.6

“旅に行く、一人で行く”

たまには一人で旅行をするのは良いことです。いっしょにごはんを食べる人もいないし、感動したことをシェアすることもできないし、飛行機や電車が遅れて心細くなることだってあるけれど、人間は寂しい体験をして初めて、自分にとってかけがえのないものが分かるのではないかなぁと私は思います。いつもワイワイやっていたのでは、一体誰が大事なのか、自分にとって何がかけがえのないことなのか、わかりません。でもたった一人になると、一番会いたい人が頭に思い浮かぶし、一番やってみたいことも頭に浮かんできます。一人で旅をするというのは、プラス、プラスと追加していくことではなくて、マイナス、マイナスと一つずつ引き算していく作業のようなことかもしれません。さあ博多マイングでお弁当とお菓子でも買って、博多駅からどこかに行ってみましょうか。旅は学びを与えてくれますよ。

10月

2017.10.20
vol.5

“女友達”

恋をすることは、最高にエキサイティングで素敵なことではありますが、恋をしたら、疲れるのも事実です。同性の友達と違って、異性はどこかわからないから、振り回されてしまうのかもしれません。若いときはとことん振り回されて、落ち込んで、再生することも大切だけど、少し大人になったなら、同性の友達と恋人、ほんの少しだけバランスがとれたら、それまたクールでカッコイイ。新しくできた恋人に時間とエネルギーを、オール・インするのではなく、最後は助けてくれる同性の友達を大事にする余裕もあったら素敵です。女友達と行くごはんやコンサート、そして旅行の価値は、何をも変えがたい、永遠のものなんですよ。一人で行く博多マイングも楽しいけれど、女友達とぶらり立ち寄るのも、きっと楽しい。そんな時間、大切です。

9月

2017.09.15
vol.4

“無駄遣いをしよう”

女性は、年を重ねると干からびていきます。仕方のないことです。他の植物だって、動物だって、みんな水分をすいとられて干からびていくのだから、自然の摂理に逆らうことはできません。でも、潤いを与えることは可能です。それは良いお化粧品であったり、ネイルサロンやエステに行くことだったり、お洋服を買うことであったり、好きなアーティストのコンサートに行くことであったりします。そうして「無駄なもの」で体や頭に潤いを与えることで、心が若返って、きっと干からび感が減っていきます。ビバ!無駄遣いです。それらが50を過ぎたら、きっとどこかに潤いを残してくれる。さあ、今日は博多マイングのベンチに座って、お饅頭でも食べて、どこか、ネイルサロンでも行ってみましょうか。そのあとは、立ち飲みやさんでハイボールなんて飲んで帰るのも、いいかもですよん。

8月

2017.08.18
vol.3

“仕事”

仕事って、大変ですね。辞めたくなるのは普通です。めずらしいことでも何でもありません。何かをして、その対価のお金をいただくというのは、とても大変なこと。疲れたり、会社の上司と合わないことだって、お金をもらっている限り、普通のことなのです。仕事をしたら、人生バラ色になるのではなく、仕事をしたら、人生が茶色になるのです。だからこそ、しっかりと稼いだお金で、バラ色になるように、努力をするしかないのだと思います。バラ色に変えていくには、趣味も大切だし、おいしいごはんを食べることも大切だし、好きなワインを買うのも、友達も、旅行も、そしてたった一つのスィーツを買うことだって大切です。まっ茶色になってしまう前に、すこしだけベージュになりかけたら、さあ、自分に贅沢してあげましょう!博多マイングに寄り道して、違う種類のお菓子を10個選ぶだけで、仕事なんてどうでもよくなるかも。

バラ

2017.07.28
vol.2

“お菓子を食べて、映画を見よう”

新年度がはじまり、夏休みも近くなってくると、「私一体、何をやってるのかな?」という気分に陥るときがあります。梅雨だし、雨もシトシト降っているし、仕事もなんとなく疲れてきたような気分になってしまうのです。
そんなときには、仕事帰りにスィーツを買い、そして思い切り明るい映画を見るというのはいかがでしょう?こういうときに、選ぶ映画はとても大事。あまりシリアスなものやサスペンスを見ると暗くなります。おすすめは、「ピッチパーフェクト」や「ハングオーバー」「Ted」みたいな、正真正銘、笑うために作られたような映画です。正直言いましょう。映画を見た後、何も残りません。とくにハングオーバーやTedのようなものは、「あ〜はっはっはっは!」と笑ったあと、何が面白かったかも、次の週になると、思い出せません。でもそれくらいでよいのです。
まずはマイングでお菓子を買い、その足でレンタルビデオショップに行き、途中でビールを買って帰り、映画を見ながらお菓子を食べ、一瞬寝落ちしてしまい、それでもなにひとつ、あらすじを失わない映画を見て、あ〜楽しかったと、眠りにつくことが大切なのです。だらしのない週末があってこそ、パシッと働ける月曜日がくる。きっとくる。きてくれたら、いいなぁ。

2017.06.23
vol.1

“一日一個のしあわせ”

 ハイヒールを履いて、人混みの中を抜け、仕事をして家に帰る。
  月曜日から金曜日まで、決められたことだからがんばるのだけど、「私、何やっているんだろな」と考えるときは、たくさんあるはずです。私もそうだった。
でも、そんなとき、一輪の花や、おいしいコーヒーや、たった一つの大福に出会ったら、「いやあ、今日はいいことあったな」と、自分を切り替えることができました。もしかしたら「切り替えよう」と、覚悟を決めていたのかもしれません。
  ある意味、楽な仕事なんて、ないのです。家に入って主婦になって、子育てができたら楽になると思ったら、とんでもない。もっと大変です。だって、会社に行けば、誰かに会って、声を発することができる。おいしいランチを食べることができる。そして夕暮れに寄り道をして、どこかでスイーツを買って帰ることができる。そんなことは、ささいなことだと思っていたけれど、実はそんなことはないのです。
  博多駅のマイング、素敵です。たった一つのスイーツを買って帰るお客さんを、大歓迎したいのだ、といいます。
  今までちょっぴり恥ずかしかったかもしれないけど、今日から堂々と「これ、一つ、ください」って、お店の方に言ってみてくださいね。きっと笑顔で、迎えてくださいますよ。そして心の中で「お客さん、がんばってくださいね。」と小さなエールを送ってもらえるかもしれません。
  一日に一個、しあわせがあったら、しあわせ。

2017.05.26